結婚生活がそんなに長続きしたのはなぜか

夏休みにハイスクールで戯曲「外海行き」
をやることになり、私の弟がディックの孫の役を演じて、彼のひざの上に座ったの。私はまだ髪をおさげ
にしていて、口紅もつけていなかった。初めて彼を見たときのことを、いまでもはっきり覚えているわ。
彼はハイスクールの最上級生で、私が新入生だった。ハイスクールの上級生の男の子ほど、新入生の女の
子にとってセクシーで、世慣れた重要人物に思える相手はいないでしょう?いまの私には、クリントン
大統領だって、ハイスクールの新入生だったときに出会ったディックほど、重要人物には見えないわ。

それで知り合った最初のころから、ディックは自分より頭がいいのだから、彼にふさわしい人間にな
らなきゃ、と思ってたの。結婚生活を続けるうちに、少なくとも自分が彼にふさわしい人間であることは
わかったわ。それ以上ではないことも、ときにはあったけれど。私たちは競い合うのではなく、お互いの
意見を注意深く聞き、尊亜しながら一緒に暮らしたl尊重というのは、とても大切な要素ね。相手を愛
すると同時に、騨亜することが必要なの。私のいう尊亜とは、相手の意見や考え方を引っくるめたもの全
体に大きな関心を寄せ、決して相手を軽んじたり、攻撃したりしない、という意味よ。

ディックと結婚して一番苦労したのは、彼に感情を表現させることだった。考えてもみて、この世代の
男の人っていうのは、感情や気持ちを断ち切ってしまっていたんだから。そういう面を機能させるのが、
結婚生活の中で一番手を焼いた部分だったわ。結婚するときには、一学期Ⅱ結婚生活を機能させる方法、
といった講義要綱なんてないんだもの。私たちが結婚したのは、私が二一歳、ディックは結婚式前日に二
四歳になったばかりと、お互いすごく若いときだった。みんなそういう年齢で結婚したのよ。いまから思
うと、私は子供だったわ。いえ、ふたりとも子供だったのよ・

参考:結婚相談所 選び方